1872年東京銀座に小さな洋風調剤薬局を設立して以来、150年。これを記念して資生堂は今年１月「万物資生　LIFE DEW」を限定発売しました。
　中味はオイル、なのですが、さらさらとした水のよう。顔だけでなく髪や身体どこにでも、どんなタイミングでも使える自由度の高さ。サステナビリティーに配慮した原料やパッケージ、ジェンダーフリーで癒される香りなど、お客さまの意識の変化や未来に向けた美の価値を、サイエンスで融合させた商品です。
　資生堂創業時以前から、日本のスキンケアは洗い清めるものという考えに基づいた「水化粧」でした。が、化粧に必要な艶やなめらかさは到底補えるものではありません。
　そこで1918年、満を持して発売したのが「資生堂　コールドクリーム」。本来溶け合わないとされてきた水と油の成分を同化した、画期的な乳化技術の結晶でした。以後この商品はスキンケア用クリームの主流に、乳化技術は資生堂のサイエンスの基盤となりました。現在でも健やかな肌に重要とされるモイスチャーバランスも、この水と油の融合という観点から導き出したものでした。
　150年のこの先も、ありえないと思うことをふつうのことに変えていく。私たちは創業時の気持ちで、次の一歩を踏み出します。