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資生堂 美容譚

第二話「紫外線と肌。」

2021.04.16

文藝春秋 2021年5月号 掲載より

洋風調剤薬局として明治時代初期に創業した資生堂が、紫外線を防ぐ研究をはじめたのは1915年です。化粧品の研究と開発のために「試験室」を設ける前年でした。そして紫外線について一般的に知られていなかった1923年に、日焼け止め「ウビオリン」を発売しています。
 時を経て昭和時代。高度成長期のレジャーブーム時に発売されたサマー化粧品「ビューティーケイク」のポスターは、日焼けした小麦色に見せるメイクアップが美しいと認められるきっかけとなったと言われています。また1972年、資生堂は国際シンポジウム「光と皮膚のセミナー」を開催し、日本のメーカーとして初めて、紫外線から肌を守る大切さを発表しました。これを機に、紫外線対策の必要性が世間に知られることになった、とも言われています。
 そして今。水に強い日焼け止めブランドとして30年近く愛される「アネッサ」は、太陽などの熱でUVブロック膜が強くなる「サーモブースター技術」を加えるなど、太陽とポジティブな関係であるために進化しています。
 すべては、美しい肌を今も未来も守るため。そこには、1世紀以上にわたり紫外線を追究し続けてきた資生堂の熱い思いが込められています。

モデル/葵
スタイリスト/遠藤 リカ
クリエイティブディレクター・コピーライター/永岩 亮平(SHISEIDO)
アートディレクター/成田 久(SHISEIDO)
フォトグラファー/伊東 祥太郎(SHISEIDO)
ヘアメイクアップ/廣瀬 友理子・丸谷 美樹(SHISEIDO)
取材協力/髙野 ルリ子(SHISEIDO・学術博士・顔学会理事)

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