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資生堂 美容譚

2021.04.09

第一話「あらう。」

文藝春秋 2021年3月号 掲載より

古くから日本では、清潔であることを大切にしてきました。穢れをはらう禊は浄化を意味し、水は清潔に不可欠なものでした。日本最古の歴史書「古事記」にも、黄泉の国から帰ったイザナギが水で体を清めた、と記されています。汚れを落とし、心身を清める。それはスキンケアの原点でもあります。
 日本に生まれ、育まれてきた資生堂は、1872年の創業以来、大変な時でも人々の肌にいつも寄り添い続けてきました。1923年の関東大震災では、大きな被害を受けた市内で社員が荷車を引き「資生堂石鹸」を、2011年の東日本大震災では「水のいらないシャンプー」などの支援物資を、いち早くお客さまのもとへ届けました。
 そして、2020年からのコロナ禍においては、最前線で治療にあたる方々の手荒れにまで心を配った「資生堂 手指消毒液」をすばやく開発しました。処方もオープンにし、世界に少しでも貢献できるようにアクションを起こしています。
 ただ清潔のためだけではなく、ただ美しくなるためだけでもなく。沈んだ気持ちをリセットし、リスタートの一歩をふみ出せるように。そして、洗うことを明日への笑顔につなげるために、資生堂はこれからも歩んでいきます。

モデル/内田 ゆうほ
スタイリスト/遠藤 リカ
クリエイティブディレクター・コピーライター/永岩 亮平(SHISEIDO)
アートディレクター/成田 久(SHISEIDO)
フォトグラファー/伊東 祥太郎(SHISEIDO)
ヘアメイクアップ/西森 由貴・中川 まどか(SHISEIDO)
取材協力/髙野 ルリ子(SHISEIDO・学術博士・顔学会理事)