資生堂にはもうひとつのメイクアップがあります。美しい粧いだけではない、別のミッションを持つそれは「資生堂ライフクオリティー メイクアップ」。肌に深いお悩みをお持ちの方を化粧の力でサポートする、資生堂の代表的な社会貢献活動です。
はじまりは1956年。戦禍による傷やケロイドを化粧で目立たなくすることで心の傷を癒したいという思いからでした。活動は現在に至り、青あざ、赤あざ、白斑、凹凸、左右のバランス、がん治療の副作用による見た目の変化など、さまざまなお悩みをしっかりとカバー。さらに光の補正効果を生かしてより自然に見えるよう進化を続けています。
2017年からは、企業や団体、自治体や医療機関などと共に、がん患者が笑顔で過ごせる社会を目指す取り組み「LAVENDER RING MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」を実施。がんサバイバーの自分らしいメイクと生きいきとした笑顔を写真に収めて発信するという活動を展開しています。不慣れなカメラの前で最初は緊張気味の方もやがて表情がほどけ、とびきりの笑顔に変わっていく。それは、心からの喜びや自信にあふれる瞬間です。
「周囲の目を気にしなくなった」「前向きな気持ちでいろいろ挑戦したくなった」このメイクには外見だけではなくその後の生き方までも変えていく効果があります。そんな化粧の力を社会に提供したい。私たちもまた挑戦を続けます。