店頭でお客さまと接し、カウンセリングやお手入れを行う資生堂のビューティーコンサルタント(以下BC)。
ここ最近、BCの活動の場が店頭だけでなく、デジタルの世界にも拡がっています。きっかけは、コロナ禍でリアルな出会いが激減してしまい、同時にデジタルが当たり前の生活に変わってきたこと。このような状況下でお客さまに豊かな化粧体験をしていただくために、BCの新たな挑戦が始まりました。ライブ配信、オンラインカウンセリング、YouTube、各種SNS…接点は多岐に渡ります。
“あーちゃん”は30代半ばの中堅BC、主にライブを担当しています。顔の見えない不特定多数の反応はコメントと視聴者数だけ。テキストなどなく、商品の見せ方や演出は回を重ねるたびに改良していきます。ヒントは店頭での経験やデジタル上での声。お客さまの本当の気持ちを自分ごととして受け取れるか。お客さまにも没入感をもって受け入れてもらえるか。そんな試行錯誤が続きます。
“Goken”は男性BC、メンズメイクを中心にYouTubeなどで発信中。美容系ユーチューバーでもプロの美容家でもないスタンスで、お客さまを楽しませ、一体感のある情報を提供できるよう、自分自身がメディアになりたいと言います。
資生堂は創業150年。これまで積み重ねてきたおもてなしの心を、新しいスタイルでお届けしようとしています。
スタイリスト/田畑 アリサ
クリエイティブディレクター・コピーライター/松原 紀子(SHISEIDO CREATIVE)
アートディレクター/角田 奈緒(SHISEIDO CREATIVE)
フォトグラファー/伊東 祥太郎(SHISEIDO CREATIVE)
ヘアメイクアップ/齋藤 有希子・松井 怜(SHISEIDO)
取材協力/髙野 ルリ子(SHISEIDO・学術博士・顔学会理事)