手袋までとは行かずとも、セーターやマフラーを
引っ張り出すくらいにだいぶ寒くなってきたパリ。
フランスのアパルトマンの暖房は建物自体を暖める
セントラルヒーティングが主流。
季節になると自動的に始動してリビング、寝室、バスやキッチン…
全ての部屋が同じ温度で暖まるという優れたシステム。
しかし我がアパルトマンのそれはというと…
割と頻繁に故障するので、体に毛布をぐるぐる巻きにしながら
仕事をした日も。。。
そうなった時はブルブル震えながら同じアパルトマンに住む
管理人の老マダムに「一体いつ直る?」と聞くのですが、
日本のように工具を持った業者の人が飛んでくる、
なんてことは絶対になく、気長に忍耐強く待つしかないのが現実。
「明日よ!」と言われてもそれがその通りになる確率は低め。
そんな時には、vin chaud(ヴァンショー)!
(※フランス語でホットワイン)
マーケットで買った何の変哲もない飲みかけの赤ワインを
鍋に勢いよく注ぎスパイス棚のシナモンをポキッと折って、
クローブもひとつまみ、レモンかオレンジがあれば、
ギュッと絞って皮ごと煮込んで。
お部屋には甘くてスパイシーなワインの良い香りと蒸気が漂って
身体はポカポカ、ビタミンCも取れるという優れもの!
火にかけることでアルコールも少し飛ぶので何杯でも。。。
窓の外は街路樹が真っ赤に染まってとても美しい季節。
この時期ポットにVin chaudを入れて近くの公園で紅葉を見ながら
ホッとするのも大好きな過ごし方。
もう少し寒くなってしまうとあまり出来ないので、
今だけの旬で贅沢なお楽しみなのです♪
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@hanatsubakimag