夏は「Fruit de Mer」、日本でいうところの「海の幸」シーズンなフランス。
マルシェやレストランのテラスでも、大きなお皿に宝石の山みたいに盛り付けられたFruit de Merをよく見かけます。
オイスター、オマール、ラングスティーヌ、ムール貝、カラマーなどなど盛りだくさん。
今月はそんな中から黒と山吹色が際立ってお洒落なムール貝が主役。
ムール、ムール、ムール・・・
頭で呪文を唱えながら歩いていたら、いつのまにか、Amour(アムール)つまり、Love!って単語が浮かんできました。
一緒にお散歩していたLili (10歳)に、「ムール、ムール、ムール、アム~ル♡」と試しに呟いてみたところ、
かなり眉をひそめられたのち、クスッと微笑んでくれました。
(が、その後深い溜息…)
フランス語のRって、「る」じゃないから、伝わらないかと思ったけれど、なんとなくわかったようで。
「Makikoはそんなにムール貝が好きなの?」
「いいや、別に~。夏はLoveが必要なのよ!あなたクラスに好きな子居ないの?」
なんてよくわからない質問を投げつけて、まだまだ明るいパリの20時、ワインカーヴに消えた私でした。
GIFアニメ制作協力/植木 駿