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Collection

2017.05.15

東京コレクション 2017-18年秋冬ビューティレポート Vol.05 LITHIUM

写真/細倉 真弓

文/花椿編集室

光をXに見立てたランウェイが印象的だった「LITHIUM」その演出にもあるように今季テーマは「XX(エックス・エックス)」。デザイナー自身が好きなロンドンのバンド『The xx』からの着想だという。「ファッションと音楽の融合」をコンセプトにし、ロックバンド[Alexandros]やback numberとのコラボレーションでも話題を呼んだ同ブランド。2014年には、「LITHIUM ROCK FESTIVAL」というフェスの開催も実現させている。

シンプルでミニマムなデザインを追求したブランドらしい服を、黒を基調として展開されたコレクション。ベーシックなアイテムをスタイリッシュで、今らしいシルエットに仕上げており、オーバーサイズのものが目立っていた。

メイクは、服と同様“クリーンでミニマム、そしてストイック”さらにこれに上質感をプラスしたという。特徴的なのは、意思をもっている眉。眉が主張している分、リップやチークなどの他のポイントメークはおさえている。太めのブラシ(PLAYLISTインスタントアイコンプリート マルチプルカラーGYg15)で、自分の眉をなぞるように描き、ブラシで毛並を整え濃色の眉に。肌は、マットでフォギーな質感。パウダーでベールを1枚まとったような軽さを持たせながらも、あえてマットに感じさせることでクリーンな印象に仕上げている。

アイシャドウもアイブロウも同じカラー。口もとは赤をおさえて色味を消して
ネイルは少しツヤのあるヌーディなベージュ単色

メイクと同じくクリーンなヘア。ツヤ感を出し、顔周りにタイトにまとわりつくヘアは、ミニマムなシェイプ。そこに、動きをつけることでギークとは対照の悪っぽさを感じさせるのが新鮮なスタイルだ。

顔に大きくかかるヘアで動きをつけて
使用メイクアイテム

細倉 真弓

写真家

東京/京都在住
触覚的な視覚を軸に、身体や性、人と人工物、有機物と無機物など、移り変わっていく境界線を写真と映像で扱う。立命館大学文学部、及び日本大学芸術学部写真学科卒業。写真集に「NEW SKIN」(2020年、MACK)、「Jubilee」(2017年、artbeat publishers)、「transparency is the new mystery」(2016年、MACK)など。
http://hosokuramayumi.com