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Collection

2023.04.04

ミラノでも独自の高揚感で魅了。TOMO KOIZUMI 23-24年秋冬コレクション

文/呉 佳子(資生堂ファッションディレクター)

TOMO KOIZUMI SUPPORTED BY DOLCE&GABBANA

色とりどりのラッフルを使った美しくハッピーなドレスに定評のある小泉智貴によるトモコイズミが、この2月、初めてミラノでファッションショーを披露した。これはドルチェ&ガッバーナの支援によるもの。

ブランド設立40周年が迫る大ベテランのドルチェ&ガッバーナのドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナ。ここまでの軌跡を振り返り自分たちの幸運をギブバックしたいとの思いで、昨年より注目の若手にミラノでのショーや展示会開催の機会が持てるようサポートを開始した。小泉はミス・ソヒのソーヒー・パーク、マティ・ボヴァンに次ぐ3人目だ。

今回のコレクションでは「マルチカラー」を自分の中でテーマにしている、と小泉智貴は語る。
カレット柄というドルチェ&ガッバーナの伝統的なプリントを使用したルック。
マルチカラーをランダムに配置することで混沌と調和のバランスを狙ったドレス。
5人で着たルックには「美しいものは、みんなでシェアして楽しもう」という小泉のメッセージが込められた。

製作時にはドルチェ&ガッバーナの二人から展示方法についてのアドバイスや、素材やアクセサリーの提供、生産チームによる技術コンサル、さらに直前準備や当日の会場提供、スタッフ動員など、この日の晴れ舞台のために万全のサポート体制が敷かれた。

当日はドルチェ&ガッバーナのお墨付きというだけあって、会場には世界の名だたるクリティック(ファッション評論家)たちが勢ぞろい。
ドメニコとステファノ両名の隣には、マティとソーヒーも着席してコレクションを観覧した。

写真左から、マティ・ボヴァン、ソーヒー・パーク、ドメニコ・ドルチェ、ステファノ・ガッバーナ。

コレクションの内容はというと、地中海のカラーパレットやハンドメイドの花飾りなどドルチェ&ガッバーナらしい意匠が散見される。トモコイズミ得意のラッフルもサテンで表現することでエレガントさが加わり、二つのブランドの世界観が美しく調和。ミラノファッションウィークの最終日とあって、ややお疲れモードの参列者たちを元気づけてくれるような、アップビートなコレクション、つまりはいつものトモコイズミらしさが炸裂していた。

 

トモコイズミデザイナー、小泉智貴にインタビュー

 

一番チャレンジングだったことはなんですか?

ドルチェ&ガッバーナのアーカイブをリサーチし、それを自分流にコレクションに取り込むこと。今回のプロジェクトを通して、自分自身をデザイナーとして一段階、高められたと思います。

やってよかったと思えたことは?

ドルチェ&ガッバーナのプリントやマテリアルを柔軟に取り入れドレス作りをしたところ。素材の力に負けないものづくりで相乗効果を生み出せたと思います。

ドルチェ&ガッバーナのお二人についての印象は?

同じクリエイターとして尊敬の姿勢を示してくれていることを強く感じました。ショーのフィナーレでは立ち上がって迎えてくれて、とても感動しました!

バックステージにて、小泉智貴氏とマルチカラーを着こなすモデルたち

呉 佳子

ファッションディレクター

資生堂ファッションディレクター
ファッショントレンドの分析研究やトレンド予測を担当。
オンラインサロンcreative SHOWER でナビゲーターを始めました!
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