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Collection

2017.04.11

東京コレクション 2017-18年秋冬ビューティーレポート Vol.01 DRESSEDUNDRESSED

文/花椿編集室

写真/細倉 真弓

ファーストルックのモデルが着用していた黒い、大きなヘルメットや、キャップにおどる「CONTROL」「ISOLATION」の反転した文字が象徴するように、今季、ドレスドアンドレスドが提案したのは現代社会に対する問題提起。アウターやパンツはロングにワイドに、ビッグ・シルエットが社会の「規制」や「孤立」という状況に縛られない、スタイルの強さを表している。

一連の重厚なムードにやや軽さがあるのは、端々に織り交ぜられるスリットやレースなどの透け、そしてスウェットやショートパンツなどのカジュアルな要素に加え、ユニセックスさを強調したクリーンなメーキャップによるもの。

「メーキャップで施したのはファンデーションのみ。女性は男性のように、男性は女性のように、両性が歩み寄った状態を、マットな肌で演出しました。ファンデーションのみの場合、下地(スキンケア)はしっかりと整えて、いい状態にしておくことがポイントです。」(メーキャップチーフの渋沢知美・資生堂ヘア&メーキャップアーティスト)

渋沢知美・資生堂ヘア&メーキャップアーティスト
唇のもともとの色も肌色に同化させて

「ヘアはタイトなシルエットを基本に、適度なラフさを加えました。両性が近づくことをイメージしているので、似たような顔立ちの男女のモデルには同じような髪型を施すなど、ユニフォーミティ(一様、均一)さに重点を置いています」(ヘアチーフの豊田健治・資生堂ヘア&メーキャップアーティスト)

豊田健治・資生堂ヘア&メーキャップアーティスト

媚びない潔い強さが魅力のユニセックス・スタイル。そのキーである「重過ぎないマット肌」は手軽に取り入れることができ、しかもすぐさまトレンドのムードが纏えるという、この秋おすすめのポイントだ。

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質感をマットに変える万能アイテムです。リップや肌にお試しください。

細倉 真弓

写真家

東京/京都在住
触覚的な視覚を軸に、身体や性、人と人工物、有機物と無機物など、移り変わっていく境界線を写真と映像で扱う。立命館大学文学部、及び日本大学芸術学部写真学科卒業。写真集に「NEW SKIN」(2020年、MACK)、「Jubilee」(2017年、artbeat publishers)、「transparency is the new mystery」(2016年、MACK)など。
http://hosokuramayumi.com