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Column

2023.10.29

3年間の集大成。 「第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界」開催。

資生堂ギャラリーで、2023年10月31日(火)から12月24日(日)まで、「第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界 “ただ、いま、ここ”」が開催されます。2021年に始まった「第八次椿会」メンバーによるグループ展で、3年をかけてafterコロナの「あたらしい世界」について考えてきた展覧会です。最終年となる2023年は、これまでの活動を昇華させる展示となります。

「椿会」とは、1947年に誕生してから76年間、時代とともにメンバーを入れ替えながら資生堂ギャラリーを代表する展覧会として実施してきたグループ展です。
2021年にスタートした第八次椿会のメンバーは、杉戸洋、中村竜治、Nerhol (ネルホル)、ミヤギフトシ、宮永愛子、目[mé]。この6組は、ジャンルを超えた活動やコラボレーション、チームでの制作などを行う、今の時代を代表するアーティストたちです。2021年の「触発/Impetus」、2022年の「探求/Quest」のテーマに続き、最終年となる2023年は「昇華/ Culmination」として、3年間で構築したメンバーの関係性や経験をもとに、それぞれの集大成となる作品を新たに作成し、昇華する展覧会となります。

2021年展示風景「触発/Impetus」
2022年展示風景「探求/Quest」

3年目で辿り着いたのは、“ただ、いま、ここ”という境地。

最後の展覧会を考える中でメンバーの間に新たに浮かび上がったのは、「放置」と「無関心」というキーワード。自ら決断するのではなく自然のままに「放置」することや、「無関心」に関心を向けることで、あたらしい価値が生まれるのではないかという思いが込められています。その背景には、コロナで加速した管理体制へのささやかな抵抗だけでなく、他にゆだねることや、思いもよらぬ事物について知ることが、新たな共生の在り方や自由で豊かな世界をつくっていくのではないかという期待があります。そこで辿り着いたのが“ただ、いま、ここ”を大切にしたいという思いです。

ささいな日常を見つめ、ただそのままを大切にすること。年末に向けせわしなく動いていく毎日の中に、心を落ち着けて自分と向き合う機会としてみませんか。
ぜひ資生堂ギャラリー「第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界 “ただ、いま、ここ”」に足を運んでみてください。

東京の「いま」をアートで感じる4日間。

資生堂ギャラリー「第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界 “ただ、いま、ここ”」は、アートウィーク東京に参加しています。
アートウィーク東京は、東京における現代アートの創造性と多様性を国内外に発信する年に一度のイベントです。資生堂ギャラリーを含む東京を代表する50の美術館・ギャラリーが連携し、4日間にわたる会期を通じて、さまざまなプログラムが実施されます。誰もが気軽に、東京のダイナミックなアートシーンやカルチャーを体験することができます。

会期中無料のシャトルバスAWT BUSが、都内50の美術館・ギャラリーをつなぐルートを約15分おきに巡回します。資生堂ギャラリーへはC3をご利用ください。

 

資生堂ギャラリー「第八次椿会」特設ページ
参加アーティストであるNerholがメンバーのスタジオを訪問した際の様子や、アーティストのインタビュー動画などが更新されていきます。
あわせてご覧ください。