2005年、野口真彩子と佐々木拓真によってスタートしたアパレルブランド「NOMA t.d.」。ハンドドローイングを活かした個性的なテキスタイルと、日本や海外で出会ったプリント、染め、刺繍などの伝統技術に新しい視点を加え、コンテンポラリーなコレクションを展開するブランドの、これまでの軌跡をビジュアルでみせる作品集が刊行しました。
”アーカイブと編集”をテーマに、ランダムに組み合わされるビジュアルの躍動感と、スタジオや制作現場の様子、創作のヒントなどが垣間見える構成は、「NOMA t.d.」の世界観やデザイナーの独自の思想を堪能できる1冊です。
デザイナー野口真彩子は以下のように語っています。

子供の頃、世界はラインとパターンで溢れて見えた。川の流れ、風で揺れる野花、線路、電線、屋根、田んぼ、木々の隙間から射す光の線、足元に広がる強い影。ラインは永遠に続き、パターンに無限の広がりを感じた。それらは今も、私の世界を満たしている。
――野口真彩子

作品集の刊行と同時に、「POST」（東京・恵比寿）にて同名の展覧会も開催中で、3月31日（金）には写真家の川内倫子さんとデザイナーの吉田昌平さんを招いたトークイベントも行われる予定です。ぜひチェックしてみてください。