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Column

2022.10.28

写真展「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」開催中

《untitled》(from the series 〈An interlinking〉)2012

現在、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーにて、写真家・川内倫子の国内では約 6 年ぶりとなる大規模個展が12月18日(日)まで開催中です。その後、2023年1月21日(土)から3月26日(日)まで、滋賀県立美術館に巡回します。
本展に展示されている作品は、この 10 年の活動に焦点を当て、未発表作品を織り交ぜられています。川内倫子さんならではの、柔らかい光をはらんだ淡い色調、初期から一貫して撮影している、人間や動物、あらゆる生命がもつ神秘や輝き、儚さ、力強さを撮り続けています。身の回りの家族や植物、動物などの儚くささやかな存在から、長い時を経て形成される火山や氷河などの大地の営みまで等しく注がれる川内さんのまなざしは、それらが独自の感覚でつながり、同じ生命の輝きを放つ様子を写しとっています。

《untitled》(from the series 〈M/E〉)2020
《untitled》(from the series 〈Light and Shadow〉)2011

展覧会タイトルでもある〈M/E〉は、本展のメインとなる新作のシリーズ。〈M/E〉とは、「母(Mother)」、「地球(Earth)」の頭文字であり、続けて読むと「母なる大地(Mother Earth)」、そして「私(Me)」でもあるそう。アイスランドや北海道の氷河や雪景色と、コロナ禍で撮影された日常の風景とは、一見するとかけ離れた無関係のものに思えますが、どちらもわたしたちの住む地球の上でおこっており、そこにある繋がりを意識させます。本展は、人間の命の営みや自然との関係についてあらためて問い直す機会となることでしょう。

また、川内倫子さんは写真にとどまらない、映像作品や文章の執筆など精力的に行っています。本展でも、映像作品のほか、2018年に出版した写真絵本『はじまりのひ』を朗読したサウンドも取り入れた展示もありますので、ぜひ足を運び、川内さんの作品を体感してみてください。

《untitled》(from the series 〈4%〉)2013
展示風景画像
撮影:木奥恵三
展示風景画像
撮影:木奥恵三
「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」
会期:2022年10月8日(土)〜12月18日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
開館時間:11:00〜19:00(入場は18:30まで)
※11月3日(木)〜6日(日)は「アートウィーク東京」の開催に伴い10:00開館
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
入館料:一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 800円(600円)、中学生以下 無料
※同時開催「収蔵品展074 連作版画の魅力」、「project N 88 䑓原蓉子」の入場料を含む
※( )内は各種割引料金
※障害者手帳の所持者および付添者1名は無料
※割引の併用および入場料の払い戻しは不可
https://rinkokawauchi-me.exhibit.jp/