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偏愛!資生堂

第38回 Licaxxx × コマーシャルフィルム

2019.12.11

文/Licaxxx

私の思い浮かべる資生堂の顔といえば萬波ユカ。彼女は同世代であり友人の一人でもあるが、その凛とした姿を裏付けるかのような判断力と、生まれたままの姿のようなユーモアを併せ持ち、見ていて非常に潔い存在である。それゆえに、日本を代表するモデルだと胸を張って言える存在であろう。

資生堂CM「BeDifferent, BeTogether」篇 2019

さて、そんな時代を切り開くミューズたちを私たちが目にするのはいつだってお茶の間に流れるコマーシャルである。今回はその印象的なコマーシャルを、完全なるLicaxxxの好みで種類別で紹介したいと思う。

私がリアルタイムでテレビで見かけ個人的に最も印象のあるものは、「アネッサ」のCMで使われていたBONNIE PINKの”A Perfect Sky”である。当時「エビちゃん」として一世を風靡したモデルの蛯原友里が出演しており、ビキニを外しトップレス姿でシャワーを浴びる姿を爽やかに演出する。CMの印象もさることながら、バラバラになっても海にキラキラ輝く太陽のイメージが鮮明に浮かぶ。強力なタイアップソングが広告にもたらす影響を感じる。

ANESSA パーフェクトUVサンスクリーンEX「太陽系最強」篇 コマーシャルフィルム 2006

過去のCMを見ていて中毒性が高かったのが「ブラバス ヘアブロウ」の草刈正雄と渡辺貞夫コンビ。ジブい二人がただただ二人でめっちゃ楽しそうに笑ってるシリーズがたくさんある。音楽は全部渡辺貞夫の極上フュージョン。内容は非常にシンプルなのになんかいいな、と思って心の隙間に入ってきて刷り込まれていく味わい深い広告。

BRAVAS「乱」コマーシャルフィルム 1983

資生堂が山口小夜子を顔として採用したことの功績はかなり大きいと思う。CMのクリエイティブも彼女に合わせてつくられており、親しみやすいものが多く起用される日本の茶の間に出てくる中でのこの作品は全体を通して大きな衝撃である。会社としての攻めの姿勢があるということをはっきりと感じ取れる広告。

BENEFIQUE「暁の茶事」コマーシャルフィルム 1976年

以上が私の好きな広告である。日本発で世界で戦う姿勢はもちろん同じ気持ちも持っているし、じんわり後からくるっていうのも日本人らしくて好き。細かい戦略や能書きがあったとて、それを超えてくるクリエイティブを発想し出し続けて行きたいものです。

クリエイターの紹介

Licaxxx

DJ

2010年にDJをスタート。マシーンテクノ・ハウスを基調にしながら、ユースカルチャーの影響を感じさせるテンションを操り、大胆にフロアをまとめ上げる。2016年にBoiler Room Tokyoに出演した際の動画は40万回近く再生され、Fuji Rockなど多数の日本国内の大型音楽フェスや、CIRCOLOCOなどヨーロッパを代表するクラブイベントに出演。日本国内ではPeggy Gou、Randomer、Mall Grab、DJ HAUS、Anthony Naples、Max Greaf、Lapaluxらの来日をサポート、共演している。Chika Kisadaのミラノコレクションやdressedundressdの東京コレクションの音楽制作、NTS RadioやRince Franceなどのローカルなラジオにミックスを提供するなど、幅広い活動を行っている。

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