かつて『花椿』が実際に放送していた音楽企画、「花椿アワー」。約60年の時を経て、こちらの『花椿』ウェブで復刻連載中です。パーソナリティを務めるのは、古今東西あらゆる音楽を聞き知るDJ、tofubeatsさん。毎回美容に関するキーワードをテーマに、ラジオ風ストリーミングをお送りしています。
今回は年末年始の特別編として、対談企画をお送りいたします。ホストを務めるのは当番組でおなじみのDJ、tofubeatsさん。そして今回のゲストには、映画監督の濱口竜介さんをお招きしました。
2018年公開の濱口さんの映画作品『寝ても覚めても』にてtofubeatsさんが主題歌と劇半音楽を担当したことをきっかけに親交を深めてきたおふたり。そちらの作品公開から、今年で4年。久しぶりの再会となった今回、おふたりにお話しいただいたテーマは「ペルソナの音楽」です。
最近ではマーケティング用語として耳にすることも多いかもしれませんが、本来「ペルソナ」は心理学のことばで、個人が社会に対して見せる“マスク”を意味しています。一昔前ならば、ペルソナは社会から求められるものとしての側面が強くありましたが、個人の多様性がうたわれる今、ペルソナはより個人のこころとつながり、個人が在りたいように、自分の意思でつくることができるものになりつつあるように思います。自身はどのような姿で社会に、これからの時代に対して向き合っていくのか。ゆく年くる年に想いを馳せる年末年始に少し考えてみたい、「私のペルソナ」について。今回、tofubeatsさんと濱口さんにはそれぞれ音楽家、映画監督としてのアイデンティティや『寝ても覚めても』制作時のお話、日ごろの音楽体験やテーマにまつわる選曲について、最近のコロナ下の過ごし方など近況も交えながらお話をいただきました。
今年出版されたtofubeatsさん初の著書『トーフビーツの難聴日記』の端々からもうかがえるおふたりの特別な信頼にもとづいた、プロフェッショナルで楽し気なトーク。tofubeatsさんも興味津々のさまざまな「ペルソナ」を演じる役者についてのお話や音楽と映画の作品づくりにおける奇跡について、そして濱口さんご自身の好きな音楽についての貴重なエピソードも。あわただしい年末年始ですが、どうぞ素敵な音楽とトークでくつろいだ時間をお過ごしください。
<ストリーミング配信は終了しました>
- RIVER - tofubeats
- Leave the Door Open - Silk Sonic
- Human - A Brief Encounter
- ありがとさん - Spitz
- Guarde Minha Voz - Sandra De Sa
- Go to Work - The Main Squeeze
- LosAngeles City - Twin Cosmos
- Reflection ft.中村佳穂 - tofubeats
当番組はSpotify Studios Tokyoにて収録いたしました。Spotifyでも同時配信中です。
https://open.spotify.com/show/2h7cMIE3B2hR8RsRSyXUUj
Photography/ Yoko Kusano
Engineering/ Ryu Kawashima (Red Bull Music Studios Tokyo)
Hair & Makeup/ Teruaki Shinjo, Nozomi Onda (Shiseido Beauty Creation Center)
Note/ 番組終盤でふれられた中村佳穂さんが歌われた曲とは、資生堂の創業150周年記念企業広告「美しさとは、人のしあわせを願うこと。」にて起用された「君のひとみは10000ボルト」(歌詞:谷村新司、作曲:堀内孝雄)のことです。こちらの曲は1978年の弊社「ベネフィーク グレイシィ」のキャンペーンソングとしてフォークグループ、アリスの堀内孝雄さんがソロで歌われ、当時大ヒットしました。新しいアレンジで歌われた中村佳穂さんのカバーバージョンはこちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=QzVO-D_CnmI