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Column

2023.04.27

リニューアルしたsacai旗艦店、ぜひチェックしたい5つのこと

文/呉 佳子(資生堂ファッションディレクター)

4月22日に東京・青山にあるsacaiの旗艦店がリニューアルした。オンラインでもショッピングは不自由なくできる今、ショップならではの魅力とは?

1. sacaiの世界観が満喫できる唯一の場所

今回のリニューアルは、2011年のオープン以来初の全面改装となる。振り返ればこの12年間、sacaiはパリコレ注目ブランドという実績を着実に積み上げてきた。知名度やビジネスを考えるとパリやニューヨークにフラッグシップを持っていてもおかしくないが、sacai Aoyamaはいまだ世界で唯一の旗艦店。ここを訪れれば、今のsacaiが分かり、sacaiが描く世界観を堪能することができる。こだわりを尽くした内装はもちろん、最近話題を集めているバッグやウォレットなど、小物類の品揃えも充実している。

2. デザインテーマは「破壊と再生」

リニューアルを手掛けたのは、建築デザイナー・インテリアデザイナーの関祐介さん。店内に広がるのは、コンクリートが基調となったインダストリアルな雰囲気だ。接着剤の跡が残るむき出しの壁や、まるで解体途中かのように建材の層があらわになった粗削りな仕上げが目を引く。目を移すと、表面がきれいにならされたスーパーモダンな床もある。関さんが長年テーマとする「破壊と再生」のデザインの中に、sacaiが掲げるモノづくりの姿勢「再構築」が共鳴していた。

3. NEW FLOORとは?

2階へと続く階段につかわれたのは、関さんのアイコニックなデザイン手法のひとつ、「NEW FLOOR」だ。まるでレッドカーペットを敷くかのように、既存の階段の上にコンクリートの階段が乗っている。これは今あるものに何かをプラスすることで特別感を醸成する象徴的なテクニック。

さらに一階奥には、既存の床を掘り下げたことにより新しいスペースが出現した。掘りこまれたスペースに立つと、まるで城壁の内側にいるかのような不思議な安心感が沸く。店内を歩く人の視点を上げ下げさせることの狙いは、「モノの見方を変える」ということ。「見たことのない景色が見たい」と常に新しい挑戦に向け歩みを止めないsacaiのアティチュードとも重なるものだ。

4. ショーピースをリアルスタイルに転換

ウィメンズとメンズ、両方の商品を扱う2階の見どころは、コーディネート提案だ。注目はトルソーではなくラック。一般的なラック掛け商品というと、同じスタイルのデザイン違いや色違いが配置されるが、ここでは、トップ、ボトム、インナーの一揃いがコーディネートごとに並ぶ。そもそもショーで見せるのはどうしてもインパクト重視の攻めたスタイリングになりがちだが、同じアイテムが日常を意識したコーディネートで組み合わされて提案されているのだ。

5. リニューアル記念の限定アイテム

今ここでしか買えない限定品も並ぶ一階。今回のリニューアルを記念したエクスクルーシブなアイテムが4/22から販売が開始されている。英国王室御用達のシャツ生地メーカー、トーマスメイソンのファブリックを用いたパジャマセット(2柄展開)は、コーディネート次第では外着も楽しめそうなアイテム。sacaiロゴが前後に入ったTシャツは、以前人気だったアイテムを刺繍デザインにアップデートした特別な一品(4色展開)だ。

【INFORMATION】

sacai Aoyama(フラッグシップストア)
住所 : 東京都港区南青山5-4-44 南青山シティハウスA-1F、2F
電話番号 : 03-6418-5977
営業時間 : 12:00 - 20:00