いよいよ今回から始まる「花椿アンビエント」。初回から4回は、「環境」をめぐる「香り」と「音楽」のシリーズをお送りします。
シリーズのコンセプトとなるアイデアは、fibonaが開発する「リトリートスティック」。ローズやホワイトフローラルなどの花の香りや、風や雨をコンセプトとした香りの四種類のスティック状クリームです。こちらには気温や天気など、さまざまな環境因子で変動している一定ではない自然界のゆらぎのある香りを定義とする「環境香」の知見が活かされており、仕事の合間など日常生活の中でも自然の中でリトリートをしているようなひとときを楽しむことができます。
「環境」をめぐる香りと音のコラボレーション。音楽を手がけるのは、アンビエント・ユニットのUNKNOWN MEのみなさんです。自然の要素をデザインするように、未来的なタッチで創出する世界観に今回は科学の観点を掛け合わせた実験的な試みで、これから四曲をお届けします。
一曲目にご紹介するのは、「A Rainbow in Meditative Air」。この曲は、リトリートスティックの、夕暮れに香気を増す涼し気でエレガントなホワイトフローラルの香り「Evening Bloom」と、森に降るしっとりとした雨を思わせる香り「Refreshing Rain」をミックスした香りをイメージしています。
- A Rainbow in Meditative Air - UNKNOWN ME
リモートワークをしていると、仕事の資料などで部屋が散らかった状態の方も多いのでは。そんな状況を前に気がめいってしまったときには、音楽の時間で一度リフレッシュをしてみませんか。夏の夕立のあと、ひんやりとした空気の中での夕涼み。空に虹がのぞいた瞬間をイメージしながらこの曲を聴いてみてください。虹の煌めきをイメージしたという楽曲の、イントロに流れるシュワシュワとした音。これはリトリートスティックを開発する研究室で録音した水の音を加工して使用しています。楽曲には、虹のフレアによるもやりとした空気感を描写したグラフィックを合わせました。どうぞお楽しみください。
Artwork/ Ririko Sano (SHISEIDO CREATIVE)