1994年、フランソワ・ナーズにより創設され、⼀⼈ひとりの個性を尊重し、すべての商品にモダンでオーデイシャス、アイコニックなブランドのDNAが息づくNARSが、今年30周年を迎えます。それを記念し、2023年号『花椿』本誌のテーマである「OUR ENERGY」とコラボレーション。各回エナジーを感じると思うゲストの方にご登場いただき、NARSのグローバル アーティストリーディレクター・Sada氏がメーキャップの力でさらなるエナジーを引き出し、エナジーにまつわるお話をお伺いしていきます。第8回のゲストは、モデルとして活躍中の萬波ユカさんです。
Vol.8 Yuka Mannami
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――ツヤを感じるベースメイクと、キリっとしたアイメイクがとてもマッチしていて印象的ですが、今回のエナジーメーキャップについて感想を教えてください。
萬波ユカ(以下萬波):メイクの素晴らしさは、悩みを補って、元気が出て前向きになるようなエナジ―をもらえるところだと思うのですが、Sadaさんにメイクをしてもらうといつもそういうポジティブな気持ちになれるんです。今日のキリっとしたアイメイクや、じっくり見ると実は紫色のアイシャドウが入っているところとか、衣装との色合わせが本当にいつも絶妙で今日もテンションあがりました!
――Sadaさん、Energy Makeup第8回のゲスト萬波ユカさんのメーキャップはどんなコンセプトですか?
Sada:萬波さんとはデビュー当時からのお付き合いで、今回は久しぶりに撮影でのメーキャップをさせていただきました。今季の「ADEAM」のショーでリードメイクアップアーティストをさせていただいて、そこでご一緒したときに、そのショーでは着ていなかったドレスのふわふわな感じもお似合いになりそうだなと思い、その衣装のイメージをスタイリストの影山さんと相談していました。どんな色の衣装になるかはお任せでしたが、衣装をみて紫色のアイシャドーを合わせました。黒色のまっすぐなラインにするのではなく、線が浮かないように、萬波さんの骨格に合わせて点を置き、それをつなげてアイラインのようにみせ、アクセントにしています。
萬波:以前は「左右対称にしたい!」とか、「この色をのせたい!」っていうこだわりがありましたが、Sadaさんに相談したときに、色合わせとかよく言われているパーソナルカラーとかは一旦置いておいて、自分が好きなものを好きなところにおくのがおすすめだよっていうアドバイスをいただいたときから、メイクは自由でいいんだっていう考え方に変わりました。今日はそれをSadaさん自身の手でやってもらえてすごく嬉しかったです。
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――本企画のコンセプトがエナジーのある方とメイクのエナジーの融合なのですが、萬波さんがエナジーを感じる方はどんな方ですか?
萬波:自分のやりたいことを、自分なりに行動し続けている人ですかね。たまに休んだりももちろんするんですけど、その人なりにずっと動き続けてる方にエナジーを感じますね。Sadaさんもいつも新しいことに挑戦しようとしていますよね。
Sada:自分は素直に反省する気持ちを大事に、ただ後悔するのではく、そのとき出来なかったことは仕方がないこととして自分のなかで消化して次に活かすようにしています。そうやってちゃんと少しずつ自分のペースで成長することはやっていきたいですね。
萬波:そうですね、いくつになっても成長しようとしている人にエナジーを感じるのかもしれないです。
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――ニューヨークと東京を拠点にされているということで、体力的にも大変かと思いますが健康面でなにか気をつけていることはありますか?
萬波:田舎に行って自然に触れるようにしています。一昨日はいちご狩りに行きました!あとは海で泳いだりとか、友達と会ったりだとか。たまに一緒にいると、エナジーを吸い取られる人もいるじゃないですか(笑)。そういう人とは距離を置いて、自分の熱量と同じような人に会うようにしています。
Sada:萬波さんの前職は看護師だったので、基本知識はあるはずなんですけど、決して理論的な知識ばかりを頼らず、感性というか自分が感じる力みたいなのも大事にされていて、バランスよくてヘルシーな気がします。
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――2021年には古着屋「MAN vintage」をオープンされ、モデル業以外にも積極的にいろいろな活動をされている萬波さんですが、今後なにか新しくチャレンジしたいことはありますか?
萬波:最近は自分が表に出るだけでなく、誰かのサポートにまわりたい気持ちも出てきました。後輩の子とか、困っている人達の相談にのる機会がとても多いので、前職の知識も活かしてそういうサポートをできたらな、と考えています。
Sada:アドバイスをするときも、みんな違う人間だから相手と全く同じ立場にはなれないけど、自分の経験のなかでなにか活かせそうだなと思うことを伝えて参考にしてもらえたら嬉しいなと思いますね。
萬波:メイクをするときも、その人の人間性に寄り添いますか?
Sada:シチュエーションや衣装などいろいろなことに合わせますが、一番はその人の気分とか、その日の体調とか、その日のその方自身に寄り添うことをとくに大事にしています。綺麗にアイラインが引けたとかで嬉しいっていうのはないんですよね(笑)。
萬波:いつもSadaさんにメイクしてもらっていて思うのは、Sadaさんのメイクは、簡単に似合わせとかって話ではない気がします。寄り添おうとしてくれる想いが伝わるので、私も自信をもって表に出られます!
Sada:嬉しいですね。メイクの力って、たとえば人前で話すドキドキする日とかに、ちょっとリップをしっかり塗ってみたり、アイラインを引いてみたりして、それだけで勇気が湧くお守りのような力があると思うので、自分はこれからもそういうことをやっていきたいですね。
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動画/薄田直樹 @nokusd
ヘア/KENICHI @kenichiforsenseofhumour
スタイリング/影山蓉子 @yohkokageyama
メイク/Sada Ito @sadaito
*イエローチュールドレス
*イエローニットパンツ
*イエローチュールグローブ
*シルバーモチーフ付きパールブレスレット 全て参考商品 / 全てADEAM(ADEAM 東京ミッドタウン店(ADEAM INTERNATIONAL))
*シューズ スタイリスト私物
<問い合わせ先>
*ADEAM 東京ミッドタウン店(ADEAM INTERNATIONAL) 03-3402-1019
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萬波ユカ
モデル
1991年生まれ。三重県出身。
大阪で看護師として1年勤務したのちに、2015年にモデル事務所「DONNA MODELS」に所属しモデルへ転身。デビューから間もなく抜擢されたFENDIのショー出演を皮切りに、一躍日本を代表するモデルに。2017年よりニューヨークへ拠点を移し、数々のブランド広告や雑誌の表紙を飾り、国内では「UNIQLO」や「い・ろ・は・す」や「資生堂」などのTVCMに出演するなど、世界を舞台に多方面で活躍中。2021年8月にはヴィンテージショップ「MAN vintage」をオープンさせる。
https://www.instagram.com/yuka/
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Sada Ito
ヘアメイクアップアーティスト
2001年、NARS日本1号店のカウンターでメーキャップスタイリストのキャリアをスタート。2018年当時、世界で3人しかいないグローバル アーティストリーディレクターに就任した、名実ともにNARSを代表するアーティスト。広告や雑誌、セレブリティからの指名や、コレクションのバックステージでリードアーティストを務めるなど、国内外を問わず活動の場を広げている。
https://www.instagram.com/sadaito/