1994年、フランソワ・ナーズにより創設され、⼀⼈ひとりの個性を尊重し、すべての商品にモダンでオーデイシャス、アイコニックなブランドのDNAが息づくNARSが、今年30周年を迎えます。それを記念し、2023年号『花椿』本誌のテーマである「OUR ENERGY」とコラボレーション。各回エナジーを感じると思うゲストの方にご登場いただき、NARSのグローバル アーティストリーディレクター・Sada氏がメーキャップの力でさらなるエナジーを引き出し、エナジーにまつわるお話をお伺いしていきます。第6回のゲストは、俳優として活躍中の塩野瑛久さんです。
Vol.6 Akihisa Shiono
――普段の塩野さんとはまた違う雰囲気ですが、今回のエナジーメーキャップについて感想を教えてください。
塩野瑛久(以下塩野):普段こういう挑戦的でクリエイティブな雰囲気のヘアメイクの撮影はあまりなく、撮られるときのポージングとかも、どういう風にしたらいいかなって探りながらだったのですが楽しかったです。
――Sadaさん、Energy Makeup第6回のゲスト塩野瑛久さんのメーキャップはどんなコンセプトですか?
Sada:今回はしなやかな強さを表現してみました。お顔立ちがお綺麗で、その中でも特に目が印象的だなと思い、目力を強調させるために目もとではなくアイブロウに黒を足してはっきりと濃くすることで強調させています。
塩野:役者はお仕事でいろいろな自分と出会うことができるので、そのときそのときの役柄に染まることにもやりがいを感じますし、楽しいですね。今回は新たな自分を発見していただきありがとうございます。
――本企画のコンセプトがエナジーのある方とメイクのエナジーの融合なのですが、塩野さんがエナジーを感じる方はどんな方ですか?
塩野:仕事に対して自分の世界観をもちながら一生懸命にやられている方にはエナジーを感じます。僕らは毎回違う現場で違うことをするけど、ひとつのプロジェクトとか物事に対してエネルギッシュに、クリエイティブに取り組んでいる方をみるとパワーをもらえますし、自分もそれに恥じないように向き合いたいなって思います。
――すばらしいですね。お仕事とプライベートを切り替えるためにされていることは何かありますか?
塩野:基本的に家にいることが多く、映画やドラマやアニメを見ていますね(笑)。良い作品を見て、感想を言語化して誰かと共有することが好きなんですよ。感覚だけではない良さをきちんと見つけてことばにしないと、なんだか物事の良さというのをどんどん発見しづらくなるような気がして……
Sada:すごいですね!自分は見た作品の感想の言語化をすることがあまり得意ではないかもしれないので……(笑)。
塩野:Sadaさんは感覚派なのかもしれないですね(笑)。多くの仕事はチームでやっているので、感覚を言語化できるとより詳細に共有できると思うんですよね。感じたことをざっくりしたまま相手にパスしてしまうと、受け取る人によってはわがままや生意気だと捉えられてしまうこともあると思うので、相手に伝えるときは柔らかいことばを選んだり、分かりやすいことばを探したりすることをデビューの頃から意識しています。
Sada:たしかに、ちょっとした発言が自分の意図とは違う風に捉えられてしまったりすることもありますよね。
塩野:そうですね。でもだからといって、それに怯えて発言することをやめてしまうのは、なんだか自分の世界観を捨てるものと同じような気がしています。なので、周りの人たちにサポート頂きつつ、いかに周囲を巻き込んで自分の色を出すかということはとても大事だなと思います。
動画/河澄大吉 @daikichi_kawazumi
ヘア/SHOTARO @shotaro.ao
スタイリング/影山蓉子 @yohkokageyama
メイク/Sada Ito @sadaito
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